ブロークバックマウンテン 番外編 BBM

ブロークバックマウンテンを今更に熱く語る【BL 感想 番外編】

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まだ観ていないあなたは、ある意味すごく羨ましい

「グリーン・デスティニー」のアン・リー監督がアニー・プルーの同名短編を基に、2人のカウボーイの20年にわたる秘められた禁断の純愛を描く感動ストーリー。1963年、ワイオミング。ブロークバックマウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出逢いを果たした2人の青年、イニスとジャック。彼らは山でキャンプをしながら羊の放牧の管理を任される。寡黙なイニスと天衣無縫なジャック。対照的な2人は次第に深い友情を築いていく。そしていつしか2人の感情は、彼ら自身気づかぬうちに、友情を超えたものへと変わっていくのだったが…。(公式宣伝抜粋)

10話に1回位は、漫画にとらわれないBL語りをしていいという、マイルールを思いつきました。

いいのっ、書きたいのっ感想とか。漫画じゃないけどね。

多分ケロが抵抗なくBL漫画 に倒錯したきっかけになった作品かと思います。

ゲイビデオなんてものには、興味はございません。だって、どうしても夢物語の漫画とは、全く別物だからです。

最近は、BL漫画を原作にした映画もありますが、どうなんでしょうか、漫画の世界観を壊さずに、満足できる内容のものもあるのでしょうか。

映像の世界でありながら、満点をつけられるBL映画について感想を語ります。

じっくりと…

今回ケロが取り上げる作品は、あまりにセンセーショナルで当時は世界中で話題をさらいました。知っている方は懐かしいと思われるでしょう、『ブロークバックマウンテン』日本の公開は2006年。20代では、知らない方も多いかも。

ケロのブログを見ているという事は、BL 好きの方も多いでしょう。そのあなたが、この作品をもし見ていないのなら、それはもう人生の喪失です。今すぐ観るべきでございます。

特にBLなんて興味ないという方でも、充分楽しめるどころか、あなたの映画BEST10入りになること間違いなし。

2005年 アカデミー賞 監督賞
2005年 ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞
2005年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ)
2005年 NY批評家協会賞 作品賞
2005年 LA批評家協会賞 作品賞

これら総なめした、名作中の名作です。

ケロも実はそんな映画と気付かず、公開されているときにはカウボーイの話・西部劇?と思っただけでスルーしてしまいました。

DVDを観て後悔しました。なぜこれを映画館で観なかったのかと。

2005年ですから、まだ、BLなんて言葉も一般的ではなかったと思うし、別にBL が好きかどうかなんて全く意識しない頃でしたが、撃ち抜かれました、ハートなんて生易しいものじゃないっす。脳天を撃ち抜かれました

もしもリバイバル上映したら、三回は見に行くつもりです

20年にわたる男同士の愛。時代は今と違う閉鎖的な環境。

カウボーイはアメリカの男の象徴。

そんな看板背負った男達が、もしもゲイであるという事がバレれば、仲間にリンチで殺されても珍しくはない。

命がけの恋。

BL漫画の切なさなんかとは桁違いの切なさなんでございます。

そして、物語を美しく彩るブロークバックマウンテンの雄大さ。

映画館で見たい!あの山の美しさを。こうして場面を回想して文字にしていくだけで、胸が締め付けられるのです。

焦がれるほどに印象深い名シーンの数々。

 

初めてイニスとジャックが結ばれたテントの夜。

言葉少なくさりげなく別れた後、唐突にわき道に入り声を押し殺し号泣するイニス。

当たり前に結婚し子供ももうけた後の四年後の再会。魂が求め合うような接吻。

なかなかあえない葛藤。

ジャックの孤独。

イニスの生活の苦しさ。

2人で牧場を営んで暮らすことを夢見るジャック。

今の生活を変えられないイニス。

女房以外の女と浮気しているなんていう会話は不思議と笑いあえる二人。そんな流れの中、若くはなくなった横顔でジャックがつぶやく「時々お前が恋しくてたまらなくなる」

仕事が忙しく次に合えるのは11月だと告白するイニスにジャックが吐き捨てる「いつも時間がない、いつも」

なかなか会えないもどかしさ。

大切な時間に火花を散らすような罵倒。

他の男の影。女の時にように笑って流さないイニス「そこで何があったか俺は知りもしない、だけど知ったらお前を殺す」

別離。

そして、本当の意味の別離。

電話ボックスの中で衝撃の事実を知り立ち尽くすイニス。

ジャックの妻との会話。

ジャックの洋服ダンスの秘密。

イニスの洋服ダンスの秘密。

二人のシャツ。重ねられた、二人のシャツ。

若い頃の回想シーンで、眠たげに立つジャックを背後からそっと抱きしめるイニスと、背景の森の美しさ。

 

あ、スミマセン、涙が溢れて止まらない。嗚咽がっ。

思い出すだけでこの余韻に引きずられてしまう。

もしも、ケロの感想ブログがきっかけでこの映画、ブロークバックマウンテンを見る機会があれば、また戻ってもう一度このブログを読んでください。

つらつらと書き連ねた映画のシーンを、一緒になぞってください。

最初にここを訪問した時とは違い、ブロークバックマウンテンの景色を添えて、ケロのブログを読むことになるでしょう。

そしてたぶん、溢れる想いに胸が詰まり、一粒の涙をこぼすことでしょう。

これぐらい、すばらしい映画に、10年のなかで何回出会えただろうか。

ケロの中では最高傑作です。

人生で一番、心を揺さぶる映画。

まだ観ていないあなたは、ある意味羨ましい。だってこれからあの衝撃を体験するのですから。どうぞ、心ゆくまでご堪能ください。究極のラブストーリー。

すぐ観たい!という方はよかったらどうぞ。↓↓
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すごい便利な世の中だのう…ケロもあとでまた観よう

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