ハッピーエンドって素晴らしい
マザーズ・スピリット
エンゾウ
立ち読みもあるよ
理事長に留学生の世話を命じられた大学職員・稜一郎(りょういちろう)。なんと留学生・カルタカは、言葉も通じない未開の地に住むネイティブ!! 一族の戦士で超美貌の持ち主だが、スマホやテレビ、果ては水洗トイレを恐れる彼に稜一郎はうんざり…。だが、つたない言葉で「リョウイチロー」と呼ばれ懐かれるうちに、次第に心が傾いて!?(公式紹介文より)
異国ラブは珍しくはないかもしれない。
し・か・し~異部族ラブとはこれいかに。
たんと語ろうぜよ!
わしは語りたいのじゃ、日本を訪れたルター族の名高き戦士カルタカについて。
純朴で、野生的で、チェリーで、褐色ガチムチ。
大きい図体してカタコト日本語で押してくるんだからもう悩殺。
そんなカルタカに萌えるのじゃ!
はっ、想いがたぎりすぎて語り口調がおかしくなっていました(失礼)
深呼吸して続けます。
異国文化を学ぶために日本に来た少数民族カルタカと、お世話係の大学事務員という奇想天外な2人の恋の話。
英語も話せないカルタカと、意思の疎通さえ難しい中で、少しずつ互いの距離感が縮まっていくさまがキュンきゅんきます。
こんな設定のBL は他にない。オンリーワンでございます。
お世話係も可愛らしいとか綺麗とかに傾いておらず、リアルに普通の男子というのがまたいい。
また、ガチムチといいましても、肉体美マッチョといった感じで、ガチムチ慣れしてない女子でも、すんなり受け入れられそう。
ギャグあり、涙あり、笑いあり、感動ありと、ここまで盛り込んで一冊で完結してるとか、神業っ。
お約束のウォシュレットに騒ぎ、スマホに驚き、車や電車に乗っては雄たけびを上げると三拍子のカルタカ。
そんなカルタカがテレビドラマのラブシーンを目にしてリョウイチロウに尋ねます。
アレは何?
ルターにはキスの習慣がないようです。
大切な人や好きな人にする、愛情を示す方法だとリョウイチローが教えてあげると…
リョウイチローにキスをしてくるカルタカ。
ちっが~う!!!!男同士じゃしないんだと、何回言っても気に入ってしまったのか隙を見てはキスをしてくる。
だからキスはダメだってば、男同士だと肩を組むとかなんだよと諭しても…
全く言うことを聞かないカルタカ
……
コレガイイ
リョウイチローいっしょいる
たのしい
いやだ
したい
する
こんな調子で懐かれたら、ノンケのリョウイチローもすっかりほだされてしまいました。
部族の長になるであろうカルタカには、日本での嫁探しも大事な課題と他から聞き、その胸の痛みで自分の気持ちに気付いたリョウイチローは思い余って一度でいいからセックスしようとカルタカを誘ってしまいます。
カルタカの台詞より抜粋
せっくす?
子供つくるするのか?
…なぜ男でする
よくわからない
でもリョイチローしたいことしたい
もっとさわるしたい
教えるしてほしい
リョウイチロウ
ちょ…何プレイっすかこれ。このカタコト萌えは(汗だく)
ビジュアル含め、非のうちどころのなさそうなカルタカの未熟な日本語の破壊力よ。
これは何かの呪文なのか?
ルター族が信仰する、ささくれ女子の心拍数を操る魔術かなんかか?
いいよいいよ~読後感最高!
ハッピエンド、バンザイ!!!
さあ、BL唯一の異部族ラブを覗いてみよう!
そして、ゆっくり堪能したら戻っておいでここに。
そんで、わしと一緒にたんと語り合おうぜよ、カルタカへの愛を!